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体罰に対する考え

うちのジムでは体罰は一切おこないません

うちのジムでは一切の体罰を禁止しております。
スポーツの指導において、
体罰は必要ないものと考えています。

学校での体罰に関しての私の考えですが、
体罰が必要になるケースはあると考えています。

何度注意してもいうことを聞かず、
口頭での注意では限界があるとの判断、
そして、ふざけたり、だらけた態度をとるなど、
悪意がみられることの2つが揃っている場合にのみです。

いくらふざけても何もできないだろう、とばかりに
悪意のある行動をエスカレートさせる、
注意に耳を貸すどころか教師に反抗的な態度をとる、
そうなると、口頭での指導だけでは限界があるでしょう。
それでも絶対に暴力はだめだと
おっしゃる方もいるとは思いますが、

暴力と体罰とは別ものだと思うのです。



学校の部活動での体罰はケースバイケース


そしてここで本題となる部活動での体罰に関してですが、
練習中にだらけた態度をとっている、
ふざけた行為をするなどであれば、
はりたおすなり、ぶちのめすなりしてもいいと思うのです。
スポーツの練習中でのそれらは
重大事故の原因につながることも多いからです。
特にチームプレイの練習や、
集団での合同練習では他の部員まで危険を及ぼし、
その部員1人の事故ではすまなくなることもあるでしょう。
そういった大きなことにならないうちに、
最初は口頭での注意をすべきですが、
それですまなければぶったたいてわからせる、
それは必要だと思います。
大きな事故が起こる前に、
特に何の罪もない周囲の者まで巻き込んでしまう前に、
言っても聞かずにつまらないことをするバカに対しては、
ぶちのめしてわからせることは必要かと思います。
それは、指導のひとつとして認めてもいいと思うのです。



真剣にとりくむ生徒に体罰は必要なし

しかし、真剣に練習にとりくんでいるうえで
ミスをした時は殴る、たたく、あるいは暴言を吐くなどは
するべきではないと考えています。
「緊張感を与えるために体罰を与えていた」
との説明もありましたが、
緊張と萎縮は別ものだと思います。
その体罰の繰り返しによって
部が強くなったとのことですが、
体罰を使わなくても強くすることはできるはずです。
むしろ、体罰を使わないほうが、
より実力が向上するといったデータもあるようです。
今はスポーツ科学やスポーツ生理学の研究も進んでおり、
選手個別、チーム全体の競技力向上を図るための
効果的な練習方法や、食事の摂りかた、その内容、
その他幅広い分野においての
知識やスキルが広まっています。
もちろん、勝負においては
精神力が大きく影響することは否めません。
精神論、根性論だけでは勝つことはできませんが、
技術や理屈だけで勝つこともできないです。
相手が未熟で、技術に格段の差があるケースであれば
技術だけで勝負ができますが、
その差がほぼ同等であるとか、わずかである場合は、
3分3ラウンドであれ、9イニングであれ、
試合中のすべてを支え続けるものは
強い精神力だと思います。
その精神力は体罰によって養成されるものではありません。
それも方法のひとつかもしれませんが、
厳しい練習の繰り返しによって、
自分の壁を超えたと実感できる経験によって
養成されるべきだと思います。
そこで「体罰や罵倒によって壁を超えさせる」と
考える方もいるかと思いますが、
やらされているといった感覚と、
自らでやり遂げにいく感覚は大きな違いがあります。
達成感や充実感がまったく違うものになります。



真剣にがんばってもミスは起こるもの

どれだけ頑張っても、プレイのミスはあります。
ボクシングにおいても、1ラウンドのスパーリングで
1発もパンチをもらわずに終わるってことは
なかなか難しいです。
相手とのレベル差が格段に大きい場合はまた別ですが、
同等のレベルであったり、格上の相手であれば
まったく被弾なしで3分間を終えるってのは
困難きわまりないでしょう。
防御に徹してまったく攻撃動作をしないとなれば
可能かとも思いますが、
それでは試合にも練習にもなりません。
一方が攻撃、もう一方が防御だけといった
条件練習であればまた別ですが。
攻防共に完璧な選手ってのは、
プロの世界チャンピオンであってもいないでしょう。
誰でもミスもあれば、力量不足もあります。
そして誰もが完璧を目指して、
それに少しでも近づけるように練習しています。
その真剣にとりくんでいる練習や試合でのミスに対して、
体罰を施すことは間違いであると考えます。



真剣に取り組んでの失敗は
責めるべきではない


結論としては、学校の部活動では、
ふざけたりだらけたことをしている者に関しては、
注意しても言うことを聞かない場合に限って
体罰を施してもいいと思います。
しかし、真剣に取り組んでいる者に対しては、
どれだけ下手であろうと、ミスをしようと、
体罰は絶対に禁止すべきだと思います。
体罰によって緊張感を高めるといった
考えかたをされる方もいると思います。
しかし、それをおそれるがために、
萎縮して積極的なプレイや
果敢なプレイができなくなるといった
弊害も起こるのではないかと思います。



懸命に取り組む方には懸命に向き合う

当ジムの話に戻りますが、
ジムとしてはジム内での体罰や
それに類似することは一切行ないません。
どんなに下手であっても、うまくこなせずにいても、
懸命にとりくんでいる方に対して、
責める態度や責める言葉は使いません。
たとえ上達が遅いと思われる方であっても、
時間をかけて練習すれば必ずできるものと思うのです。
そして何より、ボクシングは個人競技です。
1人が未熟であるためにチーム全体の力が
落ちてしまうといったことはありません。
なので、個別に向き合って、
細かく丁寧に指導することが可能なのです。

そんなわけで、うちのジムでは
体罰やそれに近いことは一切いたしません。
実際にはいないのですが、
ふざけたことをする人にはまず口頭で注意します。
これは先述のとおりそれは危険だからです。
それでもふざけ続けるのであれば、
練習を中止して帰ってもらうことになります。
しかし、ほんとに実際には
練習中にふざけた態度をとる人はいないです。
小学生の練習生も練習中は真剣です。
そして、真剣に練習にとりくんでいる人が、
教えたことをうまくできないからといって
殴るとか罵倒するといったことはありません。
何度でも繰り返し教えますし、
やろうとしている方にはそれにつきあいます。



やりたくない方には体罰ではなく指導を中止

ただ、意識的にやろうとしない方については、
教えることを放棄します。
どういう時がそうなのかってのは
さまざまなケースがあるので一言では言えませんが、
たとえば実例なのですが、
「ではいっしょにやってみよう、
これくらいゆっくり
スローモーションみたいなスピードで」と
言っているにもかかわらず、
まったくそれを意に介さず同じペースで動き続け、
返事もないといった、
そんなことがありました。
そんな時はそれ以上何も言わないでおこうと思いました。
ただ、返事の有無は特にこだわりません。
また、マスボクシングやスパーリングの時に、
「そこで打ちこめ」とか「ボディ打て」とか
指示というか声を出しますが、
そのとおりにしないからといって
それがいけないことだとは思いません。



部活動での体罰は先生の感情の爆発か?

部活動での体罰ですが、
ひとつ思うのですが、
顧問や監督が指導のためというよりも、
感情でやっていることも多いと思うのです。
指示したことをうまくできない、
そのことに対していらだちや腹立ちをおぼえる、
それをそのまま体罰という形でうさをはらす。
そんなケースも実際には多いのではないかと思います。
特に足でける、物を投げつけるという行為は、
暴力以外の何物でもないと思うのです。



ふざけた相手に対しても体罰はだめなのか

ただ、学校での体罰を何から何まで
すべて完全に禁止してしまうことには反対です。
それをすると調子にのり、
つけあがるバカが出てくるからです。
何をしても殴られたり叩かれることはない、そう考えて
教師に対して横暴な態度や見下した態度をとり、
指示をきかない、
そして決まり文句は「殴りたいなら殴ってみろ」。
殴れないことをわかっていて、
それを逆手にとるような
きたないことをするバカが出てきます。
既に今も起こっていて、
対処に悩む先生も多いのではないかと思います。
口頭での注意で聞かなければ、
ではどうすればいいのか、
忍耐強く注意を繰り返し、
理解させろと言われるのでしょうけど、
それでうまくおさめられるはずなどないと思います。
体罰は全面禁止だとお達しを出すことは簡単ですが、
現場の状況を理解していない方々が、
机上の理想論だけで現場の先生方に指示を出しても、
ではそのかわりにどうすればいいのか
代替え案を持たない先生方は、
ストレスをためこんで
つぶれてしまうんじゃないかと思います。



話があっちこっちにとんだり、
ややこしくなりましたが、
結論としては、
うちのジムは体罰や
それに類似する行為は一切いたしません。
それでいいと思ってます。


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