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いじめに対する考え

   ラッキースターボクシングクラブは、
いじめ被害に遭っている児童・生徒を支援し、
その状態から抜け出すことを目的とした
ボクシングの練習を奨励しています。
   

2015年7月 
「今日のラッキースター」に
 掲載した内容より

また、いじめが原因となった
自殺の事件が起こりました。
今回もまた学校側は
「いじめを把握していなかった」とのことです。
実際にはどうだったのかはわかりませんが、
学校がそう発表したのであれば、
それが正しいのでしょう。

把握していなかったのではなく、
見て見ぬふりをしていた、
大きな事態にならないだろうとたかをくくっていた、
といったところではないかと勝手に推測してます。
もしくはいじめていた側の生徒にも
注意などしていたかもしれません。
しかし、事態が好転することなく
最悪のケースに至ってしまったことについて、
学校側や教師の側にも言い分はあるでしょうし、
そちら側ばかりを
一方的に責めるのもどうかとは思います。
ただ、私の持論は、これまで何度も述べたように
「学校などあてにするな」です。
いじめの被害に遭った際、誰かに助けを求めたい、
相談したいと考えても、
それをできる相手がいないことも多いでしょう。
両親には心配をかけたくないと思い、
担任の先生に話を持ちかけても、とりあってくれない、
話を聞くだけで何もしてくれない、
何の役にもたたない理想論を並べるだけで
何も変わらない、
そうなるともうどうしようもないでしょう。
気持ちが追いつめられていくばかりです。
先生を、学校をあてにして、
事態が変わらないことを悲観して、
気持ちがどんどん追いつめられていく、
それがエスカレートすると、
おちついて物事を考えることができなくなります。
正常な判断能力が損なわれてしまいます。
そこまで追いつめられる前に、
思いきって逃げ出しましょう。
学校に行くのをやめましょう。
そのうえで、誰かに助けを求めましょう。
それは両親でもいいし、仲のいい近所の方でもいいし、
あるいは警察署とか役所とかに
助けを求めてもいいと思います。
「両親に心配をかけたくない」
「他人に迷惑をかけたくない」と考える必要はないです。
未成年者は、そんなことを考える必要はないんです。
自立した大人であっても、
自分1人の力で難題を解決できないことは多くあります。
ましてや未成年者であれば、
自分の力ってのはほんとに小さな限られたものです。
その力だけで、
自分1人で物事を解決することなんて無理です。
勉強で難しい問題を解くのとはわけがちがいます。
だって、明確な答えがないではないですか。
まあそもそもそういったことと
比較することも間違いだと思います。

小中学校は義務教育です。
この「義務」は、
「学校に行かなければならない」という義務ではなく、
「学校に通わせて教育を受けさせなければならない」
義務なのです。
つまり、児童や生徒に対して課せられた義務ではなく、
その保護者に対しての義務なのです。
「毎日いじめられるから学校に行くのが苦痛だけど、
義務だから行かなきゃ」と考える必要もありません。
思いきって逃げ出しましょう。
学校に行くのをやめましょう。
そのうえで、誰かに助けを求めましょう。

単に「勉強が嫌いだから学校に行きたくない」なら、
「ふざけたことを言わずにさっさと行ってこい」と
言われてもしかたがないです。
それが正しいと思います。
しかし、
「いじめで身の危険を感じており、
 精神的にも苦痛である」
であれば、誰かが必ずなんとかしてくれます。
先生があてにならないなら両親に、
両親も理解をしてくれないなら、
外部の役所、警察にかけこめばいいです。
何ひとつ変わらないままで
終わることはないと思います。
先生に、学校にばかり助けを求めるだけでなく、
状況が変わらないと思えば
さらに助けを求める相手を増やすべきです。

すべての先生がそうではないですが、
先生はもともと優等生だった方が多いんです。
ずっと優等生として学校を卒業して社会に出て、
教職についてからは
マニュアルどおりにしか動けないって方も多いんです。
なので、どう対応すればいいのか
わからないこともあるんです。

また、現実の深い部分まで見ようとせずに、
表面だけを見て物事を判断する方も多いんですよ。
それが「いじめを把握していなかった」の言葉に
表れていますよね。
これは学校だけでなく、
公的機関などはほとんどそうで、
すべて形式上の動きしかしない、できないんですよ。
まず制度があり、それに対して形だけの調査を行ない、
報告書類を作り、それで終わりといったところです。
机上ですべてすませてしまうんです。

先日どこの市だったっけか、
給食費を滞納している家庭に対して、
払わなければ給食を停止するので
弁当を持ってこさせなさいと
通達を出したといった報道を目にしました。
「調査の結果、払えるはずだと判断した」ため、
そのような通達を出したそうですが、
たぶん中には、借金をして給食費を工面したとか、
そんな家庭もあったと思います。
自分自身のことならともかく、
何の責任もない子供が
給食を止められることになれば、
たいへんなことになると考えたからでしょう。
教室の中で自分1人だけ
給食を食べさせてもらえない、
その時、その子がどんな思いをするか
想像するだけで胸がしめつけられます。
それを防ぐために苦労して
費用を工面した親御さんもいらっしゃると思います。

「払わない」のは悪いことでしょうけど、
「払えない」のは悪いことなのでしょうか。
「払えるはずだと判断した」の根拠も、
表面上の調査のみであり、
深く掘り下げて事情を聞くなどは
していないはずです。
役所ってのはいつもそうなんです。

学校の先生も同じようなものです。
深いところまで見てくれて、
いっしょになって真剣に向き合って考えてくださる
そんな先生は多くはないんです。
すべての先生がそうではないです。
そこまでしてくださる懸命な先生もいらっしゃいます。
実際にそんな先生に出会ったこともあります。
けれど、残念ながら、
そんな先生は割合としては少ないです。
なぜなら、先生は多忙なんです。
仕事が山ほどあるんです。
そのため、クラスの全員に
深く接することが難しいんです。

そんな先生に出会えなかったら、
学校をあてにせず、学校から逃げ出しましょう。
逃げることで、何かが変わるはずです。
この場合は、逃げることは悪いことではなく、
むしろ必要なことと考えてください。
いじめは、犯罪です。
犯罪者が自分に危害を加えようとしている時、
立ち向かうか逃げるかのどちらかをされると思います。
立ち向かう余裕がないなら、逃げたほうがいいですね。
危険から逃げることは
悪いことでも恥ずかしいことでもないんです。
だから、まず逃げてください。

逃げて安全を確保してから、
次にどうするかを考えましょう。
考える、というより、
周囲の皆さんに相談することになるでしょう。

うちのジムでは、
いじめ被害に遭っている方を積極的に受け入れてます。
受け入れて指導する環境と体制を整えてます。
それらについては
これまで何度も書いたことがありますし、
また日をあらためて書いてみたいと思います。
単に口だけで
「いじめられてるならうちに来い」と
言っているのではなく、来てもらった後、
無理なく練習を続けていくことができる
そんな指導環境と体制を作ってます。


2005年1月 
「今日のラッキースター」に
掲載した内容より


「パンを買いに走らされている君たちへ」


「いじめられる側にも問題があるんだ」
などとたわごとをぬかすバカがいても
そいつの言うことは聞くな。
それが教師であるなら、そいつとは距離を置け。
責任を放棄しているそんな教師に教育者の資格などない。

ただ、自分のことは自分で解決することが
いちばんの早道だと思う。
まず、なぜ自分がいじめられているのかを
考えてみよう。
自分に何か自信を持てるものはあるか?
勉強ができて成績優秀だとか、
スポーツが得意だとか、
腕力が強くてけんかも強いとか、
話題が豊富で話術もうまいとか、
何かひとつでも人並み以上だと
自信を持てるものはあるか?
何もなければそれでもいいが、
何もないことを不必要に卑屈に考えて、
「どうせ自分はだめなんだ」などと
勝手に思い込んだりしていないか?

または逆に
「自分は他人とは違う特別な人間なんだ」
などと勝手に思い込んで
周囲のやつらを冷めた目で見下したりしていないか。

たぶん原因はそのあたりではないか。

今はじっと我慢すればいい、
卒業して上の学校に進学すれば、
あるいは社会に出ればいじめられることはなくなる、
なんて思っていないか。
それは間違いだ。
学校では暴力を背景にしたいじめが中心だろうが、
社会に出ても形を変えたいじめがあるんだよ。
それはもっと複雑で陰湿なたちの悪いいじめだ。
結局はいじめられる要素を抱えたままでいれば
いつまでたっても、下手をすれば一生涯
何らかの形でいじめられ続けることになるかもしれない。

そのいじめの螺旋を断ち切るには
自分自身を変えることが必要なんだよ。
強くなれ、ボクシングの練習をして
精神的にも肉体的にも強くなれ。
単純で野蛮な考え方だと
批判する方もいるとは思うが、
考え方は人それぞれだし、
他に方法があるならその方法を選べばいいし、
我々の考え方に興味を持ったり、
賛同してくれるなら来てもらえればいい。

ボクシングは誰にでもできる。
「どうせ自分には無理だ、向いてない」と
勝手に判断して卑屈になるな。
無理じゃないんだよ。そんな負け犬根性は捨てろ。
やりたい、強くなりたい、と思って来てくれれば
我々は全力で強くなれるように指導する。
できるのかな?、とあやふやな気持ちでもいい。
できるまで根気よく教えるし、
たとえ無器用であろうと
前を向いて懸命になっている者を放置したりはしない。

練習を続けて自分の強さを自覚できるようになれば、
自分に自信が持てるようになる。
そうなれば目に映る世界が何もかも変わってくるはずだ。
自分に自信を持てるようになれば、
精神的な余裕が生まれてくるんだよ。
そこまでいけば、
もう誰も君をいじめたりはしないはずだ。

まず踏み出してみよう。
ジムには小学生から70代の方まで
さまざまな方が練習に来ている。
そしてその全員が
何らかの目標を持って練習に励んでいる。
だから、同じように目標を持って
練習に取り組んでいる者を
たとえ言葉をかわすことはなくても
仲間としての意識で見ているはずだ。
自分を変えたいと思うなら、
思いきって踏み出して来い。
全力で受け止める用意がある。


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